【総員銭湯態勢】
【人為的なものは無かった】
美鶴:皆、夕方に集まってもらい御苦労だった。
風花:何かあったんですか?
美鶴:実はだな、寮の風呂のボイラーが逝かれた様で、今日は寮の風呂は使えないようだ。
ゆかり:えっ、それって本当ですか?
美鶴:ああ、しかも男女共にだ。
明彦:……風呂……壊れる……処刑……泡泡……処刑……。
風花:さすがに私でも修理は無理ですね。
美鶴:業者に頼んでいるが、明日修理が完了するようだ。
明彦:……今度はペンテシレアじゃなくてアルテミシア……処刑……処刑……。
順平:真田先輩どうしたんスか?
荒垣:トラウマを思い出しただけだ。
ゆかり:あ、あはははは……。
【それで今日は風呂に入れないのか?】
美鶴:そこでだ、今日はここから十分ほどで到着する銭湯に行ってみようと思う!
優也:何でそんなに張り切っているんですか?
美鶴:張り切ってなど無いぞ! 決して銭湯の様に大人数で使う公衆浴場を行ってみたいとは思ってないぞ!!
全員:(ああ、行きたかったんだね……)
【法律上問題は無いが……】
天田:はい、アイギスはどうするんですか?
美鶴:こんな事もあろうかと見た目だけ生身の女性と何ら変わりのないボディに付ける素材がある。
優也:どういうことですか?
美鶴:桐条のアイギス萌え部隊が作ったものでな、生身の姿のアイたんを見てみたいと喚いて研究費等は全て自腹で開発したそうだ。
ゆかり:そんな部隊がある事に対しても突っ込みたいし自腹ってどれだけ凄いのよというかファンクラブなの!?
アイギス:当然の事ですね。ちなみにですが。
優也:ん?
アイギス:私をこっ酷くフッたという事で貴方への暗殺部隊も兼ねてます。
優也: (((( ;゚Д゚)))
明彦:……処刑……もっと酷い版だと暗殺……。
美鶴:戻れ、明彦。
ゆかり:モンスターボールに戻りなさい!
【早速着いたよ】
タカヤ:……。
明彦:なっ、どうしたというんだ!?
タカヤ:……(上を指している)。
荒垣:あ?
刺青お断り
全員:ああー……。
美鶴:まぁいい、とにかく入るぞ。わくわく。
ゆかり:とうとうわくわくと言葉に出しちゃった!!
風花:では、私達はこちらですから。
順平:ああ、んじゃまた後で。
アイギス:それでは赤い暖簾の女風呂へ。
天田:では。
荒垣:待てガキが。
天田:なんですか?
荒垣:お前何事もないように女風呂へ行こうとするな。
天田:何を言っているんですか。僕は小学生ですよ? 女風呂に入っても何ら問題が無い年齢です。
順平:なら天田、せっかくならカメラ持って行け。
天田:何を仰る順平さん、カメラなら僕の目があります。録画は出来ても再生は出来ませんがね。
順平:駄目じゃねぇか!
美鶴:お前達……私の前で下種な行いをしようと言うのだな?
天田:だから僕は目というカメラに永久保存したいだけです。
優也:いいから男風呂へ行け。
天田:せっかくの生おっぱいが!!
優也:生言うな。
【実を言うと】
綾時:あれ、君達はどうしたんだい?
順平:綾時、お前なんでここに?
綾時:僕は一人暮らしだよ? 女の子の部屋でシャワーを浴びない限りは銭湯だよ。
荒垣:お、女の部屋でシャワーを浴びるだとぉ!? 不埒な奴め!!
優也:まぁ、俺達は別に寮の風呂で事足りるからな。深夜ならば風呂場で致す事も可能だし。
天田:何で女風呂に行けなかったんだ……なんで……理不尽だ……。
綾時:彼はどうしたんだい?
明彦:色々あったのだ。
孝二:(゜ー゜)(。_。)
荒垣:いたのかお前。
孝二:Σ(;Д; )
【その頃女子風呂】
ゆかり:それにしても修学旅行以来だよねー、こうやって皆で入るのって。
風花:そうですね、寮ではあまり揃ってというのもタイミングが悪くて出来ませんし。
アイギス:しかし私も生身ですか……。
ゆかり:何というか、凄い違和感があるよね。やっぱりロボットだって分かっているからかな。
美鶴:しかし触ってみるとちゃんと体温らしきものも肌で感じ取れるぞ、技術班は凄いな。
風花:ファンクラブですけどね。
美鶴:それはそうとゆかり……。
ゆかり:なんですか?
美鶴:何故チョーカーを外さない?
ゆかり:え! えーっと、えっと、それは……。
美鶴:マナー違反だぞ、外しておけ。
ゆかり:あっ、駄目です……。
パチン(チョーカー除去)
風花:……うわぁ。
美鶴:……やっぱり付けておこう、な。
アイギス:……賛成ですね。
パチン(再装填)
【そして不敵な笑いが一人】
優也:……あ。
綾時:どうしたの?
優也:……いや、なんでもない。
孝二:(´・ω・`)?
優也:(チョーカー外してないよな。いくらなんでも)
綾時:何を思い出したの?
優也:なんでもないって。
孝二:(´・ω・`)
優也:(あれ外すと痕とか見えちゃうからなぁ。大丈夫だと思うけど)
【そういえば彼は】
順平:おいおいお前ら、忘れちゃいないだろうな!!
明彦:何をだ?
順平:ジンの奴が自前かカツラか調べるんだよ! いくらなんでも風呂までカツラじゃ蒸れるだろ!!
優也:そうだった! 各自散開してカツラ疑惑の関西弁の男を拿捕せよ!!
全員:了解!
ジン:酷いやっちゃなぁ!! 一応ワシは自前や自前!!
優也:その割にはお前髪の毛を全てタオルで隠しているじゃないか!! 剥くぞ!!
ジン:え、あ、アンさんら何包囲しとるの!? マジで? ちょ、ホンマに?
アッー!
【未成年の主張】
天田:僕だって別に邪な願望があって女風呂へ行こうとか思ってないですよ。
優也:どの口がそんな事を言ったどの口が?
天田: いひゃいいひゃいいひゃい!!
優也:いいか天田、お前はこの前俺が風俗に放り投げたおかげで覚醒してしまった。ちなみにネメシスからカーラ・ネミという意味ではないぞ。
天田:ところで。話をバスタ・アタックするのですが。
優也:何だ?
天田:この寮の女性陣、アイギスは無理なんですが未だに胸が成長中なのは何故だと思いますか?
優也:そんな事知らない。第一胸の大きさで好きになったわけじゃない、中身だよ中身。
天田:貴方が言うと説得力ありますね。
優也:どう言う意味だコラ。
【in影時間の恐怖】
天田:僕はですね、柔らかな丘に寝転がりたい訳ですよ。
優也:乳に埋もれたいと言えよ。
孝二:うーん……。
優也:どうした?
孝二:天田、ちょっと面白い話があるんだが。
天田:なんですか?
(  ̄ノ∇ ̄) ̄ー ̄)
天田:……オッパイコワイオッパイコワイオッパイコワイ。
優也:何があっただー!?
孝二:こんな話があった。
むかーしむかし、一人の巨乳好きの男性がおったそうな。
その男性の乳に対する拘りは計り知れなく、常々『巨乳に埋もれて死ぬのなら本望だ』と言っていたそうな。
だがしかし……。
その男性はある日突然、エレベーターの中で顔面が潰れて表情が分からなく、臓物が弾けた状態で発見された。
死因は圧死。
エレベーターの中で圧死したのだ。
そして警察は何事かと調査に乗り出し、監視カメラに映っていた男性の最後を見て愕然とした……。
何とそこに映っていたのは、多数の人間とは思えない顔つきの胸の部分だけ著しく肥大した存在が大量に押し寄せてきて、エレベーターの中に逃げ込んできた男性を重量オーバーなど関係なく大量に押し寄せてきて、そのまま潰してしまいました。
まさに見た姿だと、巨乳であったのだった。
男性の夢は皮肉にも適ったのだった……。
きっと男性の顔が復元されていたら、喜んだ表情だったのだろう……。
優也:こえーよ。マジ怖いよ。