【ネコネコネコ】
冒頭から結論付けておこう。
今回の騒動もまた天上天下唯我独尊邪魔する者はダメージ9999のメギドラオンでございますやったね父ちゃん僕レベルマックスでもHP999しか無いよシステム上死亡確実男塾で言う『王大人:死亡確認!!』なエレベーターガール、エリザベスの“暇潰しの一環”であると。
説明長げーよ。
朝起きて、春来にけらし白妙の、衣ほすてふ天香久山。
微妙に原文と違うのはご愛嬌だ。とにかくいつもの様に巌戸台分寮のメンバーは毎日ドタバタがあるけれど平穏(?)な毎日を過ごしていた。
今日はいつもどおり学校があるいわゆる平日。中には休日を待ちわびる順平、いつも飲んでいると言うか『コーヒーはブラックに限ります』と言いながらも小さい声で『にがっ』と呟いている天田がいる。
うん、頭にネコ耳が付いてなければ普通だ。と言うかマイフレンド、髭面にネコ耳などアンマッチにも程がある。今すぐその皮被ったマイサンの周辺にある毛諸共剃ってしまえ。
「どうした?」
いや、お前の脳内構造についてどうしたと小一時間近く問い詰めたい。
「おかしな人ですね」
お前らの方がよっぽどおかしいよ。しかし天田はやけにネコ耳似合うな。お兄さんハァハァしたくなる。
ちなみに俺の頭を触ってもそんな新しい器官など付いてない。それよりも現状お前ら耳が四つ付いているんだよな。どうなっているんだよ。
「おはようございます」
もしやと思っていたが、まさか俺以外全員がこんな現象になっているのかと。いや、俺だって男の子だ。ネコ耳付けた女の子を見て前屈みにならない方が病院へ行って早くバイアグラの一つでも処方箋として貰ってきなさいと忠告したくなる。別にネコ耳に食指が湧かないのなら話は別だが、生憎俺はメイド服とかサンタコスとか着物とか“普段は着ないのにここぞという時だけ着てくれる”プレイが好きなんだ。
答えを言おう、二人だけではなく山岸もネコ耳をユラユラと揺らして階段を降りて来た。ああ、多分荒垣さんは確実に発情するな。
「おはようございます風花さんハァハァ」
早速か小学生。
「おはよう天田君。どうしたの、お腹でも痛いの? 前屈みになっちゃって」
うわ、止どまる事を知らない性欲の持ち主め。確かに破壊力あるよ。何せ尻尾セットだからさ。尻尾ってさ、いつも下に垂れている訳じゃないからさ、逆立ったりするとさ、女子の制服だからさ。
スカートのお尻の部分が尻尾で持ち上がっている現状万歳。
ちっ、しかしながら山岸は前世紀のロンスカとは行かずとも膝丈まで裾がある以上見える事は無い、ああ残念だ。
「おはよう」
「……テメエら何やってやがる?」
「早速だが腹が減ったぞシンジ」
「おはようございますニャー」
三年生の皆さん。一度洗面所で頭に付いている新たな器官を見て来てください。
ぶっちゃけ似合わな(コンセントレイトテンタラフー)
意味無いよ。それと露骨なネコ化はあざといぜアイギス!
ちなみにコロマルはいつも通りだぞ。
そんな事より俺のマイサンを暴発させる某国の核兵器はまだか。そんなだからテポド(省略されました、全てを見るには拍手で『ワッフルワッフル』と入力してください)
「あ、みんなおはよー」
「おっせーぞゆかりッチ」
神降臨。早速後ろを振り返ろう。
ちなみに皆の状況を整理すると、男子はネコ耳、女子は尻尾付き、コロマルと俺は何故か普通。強いて言うならアイギスが語尾にニャーと付ける程度。
訳が分からんなー!
で、改めて眩しいぜ嬢ちゃん君の輝きはダイアモンドも霞むし永遠に輝いているだろうもうその姿を想像するだけで長い時間を過ごしたい過ごしたいよ過ごさせてくださいお願いしますと頼みこむであろうものを見る事にした。
これでいい……。
今なら荒垣さんの最期の様に死ねる。だが俺は死ぬ訳には行かない。
何故なら私はアメリカ合衆国大統領だからだ。
それなんてメタルウルフ? 今なら「レッツパーリィーーーーータァーーーーイム!」と叫ぶよ? 確かに淫らな宴する気満々だけどさ。
で、結論から言えば、マイステディ岳羽ゆかりさんはネコ耳ネコ尻尾を付けて一階に降りてきましたよ。
とりあえずポケットに手を突っ込むフリをして前屈みは忘れない。
だが、予想だにしなかった展開が特派員を待ち構えていた。
何故にゆかりさんだけ手にはネコハンド肉球もあるよ足も同じようになんだ?
もうネコヒゲが付いていたら確実にネコだな。いいか暴発寸前のマイサン、ここで冷静になれ。素数を数えて孤独を実感するもよし、良くねぇよ。
しかしあれだ、てっきり俺だけがおかしいのかと錯覚したが、どうやら耳が付いてない件について言及する輩はいない。別に俺の髪が青だからって鼠に齧られた訳じゃないぞ。
そして学校にて――。
あれだ、明らかに俺以外の全員がさっきの男女の法則に従ってネコ耳が付いている。もう俺だけ云々は気にしない事にした。まさにどうでもいい。
「……で、あるからして……」
Y子が教壇に立っているが、今更天才の位置関係にある俺が勉強する意味はあまり無いと思って、惰眠を貪ろうと机に突っ伏した瞬間、全ての意識は前に集中した。
それにさっきから事ある事にこちらを甘えるような視線で見ている。年甲斐も無く発情したわばっ!
「な〜んか今、君は凄い失礼な考えをしたわね」
月高の教師は化け物か。こちらの考えを把握するなんて。どうでもいいけど何でマク○スの反応弾の様な無茶苦茶な軌道をするんだこのチョークは。何これオーバーテクノロジー?
本当にどうでもいいと実感して俺の視線は机の前のマイステディのユラユラと揺れる尻尾に心と意識も奪われる。
何故ならたまに逆立つ尻尾によってスカートが捲れ上がるのだ。後少し、後数cmで彼女お気に入りのピンクのフリルを垣間見る事が出来る。何故色と素材を知っているのか? 愚問じゃないか。
しかし夜には何度もお目にかかっているのに今更下着の一枚や二枚見てもと思う不届き者がいると思うが、それは違う。
見るのと覗くのは違うんだよ!
分からない生徒は『チラリズムと絶対領域について』原稿用紙三枚に纏めてもらう。覚悟する様に。
でだ、結局見えそうで見えない究極の瞬間をお目にかかりそうで俺の机は知らず知らずのうちにそそり立ったマイサンによって微妙に振動を始めてガタガタ音を鳴らしている。喧しい。このまま起立、礼をしたら屹立したマイサンによって机をアッパーカットするだろう。死ぬよ、そんなの自殺行為だよ。
しかし、こうやって目の前で尻尾が揺れていると、『電灯のスイッチの先に付けた紐でボクシングの練習』のようなものをしたい欲求に駆られる。
思ったが吉日、早速俺はゆかりの尻尾を握ってみる事にした。そしたら……。
「ふにゃぁぁぁぁぁぁぁぁあんッ!!」
え、何が起きたの?
突然ゆかりは艶めかしい嬌声をあげたと思うと、体中の力が抜けたようにイスから転げ落ちて倒れていた。ちょっと頬が赤く染まり、興奮している風潮が見られる。
えーっと、性感帯?
その後、さも常識のように『女の子の尻尾をいきなり握るなんて最低です。謝ってください!』というN○K教育テレビの道徳の時間でも今更やらないような展開が起きたかと思えば、Y子が「私なら彼に握られるなら嬉しいわね」とか呟いていたので黙殺した。
そんな俺にとって糾弾などどうでもいい。今はもっと重要な事が判明した事への喜びの方が先だ。
ネコ岳羽ゆかりは尻尾が弱点だ。しかもかなり敏感だ。
この法則を知った以上、有効活用しなくては俺の名が廃る。
それにしてもどうやってネコの手でペンを握っていたのだろうか。
さてさて放課後――。
俺はいつも通り元凶であるけどゆかりしか恋人系マックスにしてないから倒せるものも倒せなくなった傍若無人なエレガの元へと向かった。
と言うか今更彼女以外上げる気が起きないんですけど。それに仲間の恋人系の中でエリザベス倒すのに唯一キュベレ必要無いとかってナメている。いくら二股三股四股五股推奨だからって俺は作者のゲームプレイに則って一途に人生歩んでますよ。
しかし、五股しておいてラストが恋人とは全く関係ないキャラの膝枕って明らかに製作者の梃入れだろ。
「エリザベス、いるか……何やっている?」
「これはこれは」
「はうっ! んっ! んんっ!」
えーっと、冷静に現状を説明すると。
ベルベットルーム開けたらエリザベス×イゴールのSMプレイに遭遇したんですが、泣いてもいいですか?
「ダメです」
人の心読むな。もう少し詳しく説明すると、エレガがいつも主がいる場所に当然の様に座って床に突っ伏した主の鼻目掛けてロウソクを垂らしている。
そんなChaos。
「おやぁっ! 御客じんっ! 一体何用でふぇ、ございますかはぁっ!?」
むしろお前の転落に何があった?
「さて、“私の”ベルベットルームへようこそ」
私のという所にアクセント発生か。
「今回の騒動はまたいつもの様にアンタの暇潰しか?」
「はい、他の私はどうだか知りませんが、ここでの私は気が向いたらアイギス様を巨大化させたり貴方のマイハニーをロリ幼女にして性犯罪ルート一直線にする事があります」
勘弁してくれ、マジ勘弁。だがロリはありがとう。それにしてもイゴール、お前の耳は端から長いからネコと言うよりウサギレベルだぞ。だが、オッサンのウサ耳ほど嫌なものは無いな。
「ではここで僣越ながら私が……」
鼻は何をするだー。
「ご奉仕するニャン(ハート)」
時が止まった。今なら盛大に昼飯をブチまける事が出来るが、生憎今日は可愛いネコさんが一所懸命作ったんだ。勿体ないにも程がある。
だがこのムカっ腹を自己解消する程大人じゃない。よって俺のやる事はただ一つ。
「リミッター解除、コード麒麟!!」
武器なんて持ってないから己の拳を構えのポーズにする。
「この切っ先…! 触れれば斬れるぞ!」
その通り、俺は勢いに任せて飛び蹴りから連続パンチ、地面に向けて猛烈なパンチを繰り出して膝で強引に宙に浮かせたら、そのままジャンピングアッパーを人間もどきに打ちかました。当然息をしてない鼻。俺の知った事か。
「さて、貴方はこれからどうなさいますか?」
「そんなもの決まっておろう、とりあえず濃厚なものを堪能する」
何を堪能するなんて野暮は事を聞くんじゃないぜベイベー。大体読んでいる人達の想像通りだと思うだろう。
だが答えは違う。俺はもっと“逸”般的な高校生なんだ。エロい事とかエロい事とかエロい事とかエロい事とかエロい事とか大好きだよ。生身限定だけどな。夏休みネトゲやり続けてY子と仲良くなっていた俺が言えた性質じゃないけどな。
「では、こちらを差し上げましょう」
「お代官様、いつもありがとうございます」
「いやいや越後屋、それで山吹色の饅頭はどちらに?」
「こちらでございます」
早い話が俺は物の数秒で買収をされた訳だ。その代わりにこの前偶然手に入れた叔父貴の友人の大切なもの『べっこうぶちのメガネ』を渡したんだけどいいよね。
その頃――
「山岡ぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ!」
知らない人は知らなくていい、そんなクロスオーバーだから。
結局俺はエリザベスから賄賂の代わりに頂いたものを手に帰る事にしたのだが、当然の事ながらネコ耳の老若男女にナンパされる始末。頼むからアレだ、明らかに不良とかが濡れた瞳で俺を誘うな。嬲り殺しにしたくなる。ちなみに嬲ると言う字は“男女男”と一般的に書くけど、ちゃんと嫐るという“女男女”って考えてみればハーレムな字も存在する。勉強になったかしら?
オクスタンって槍って意味なの、勉強になったでしょぉ?
エクセ姉様乙。
ハッキリと言おう。俺が今持っているのはマタタビだ。だからさっきからネコミミの奴らが寄ってくるからちぎっては投げちぎっては投げを繰り返している。
「ただいま」
そんなこんなで、俺は道行く人々という雑草の草刈をしながら家路に着いた。ちょっと顔に返り血を浴びている気がするけど気にしない。
「帰ったか」
「お帰りっす」
「お帰りなさい」
以下、何人かいたけど省略。全員分返答している理由が無いからだ。しかしながら何人かは獣特有の嗅覚の良さに反応したようだ。しかしながら今日は部活があったはずだから彼女は帰ってない。夜中が勝負か。今日が楽しみだ。
早速これ以上詮索されないように隠しながら部屋に持って行こうとするも、順平が部屋の前の道を阻害して何を持っているのかと聞いてきたので有無を言わさず獅子吼烈覇から爆斧無双断。
あれだ、作者マニアックなネタ出しすぎだよ。分かりづらいよ、分かる人少ないよ64時代のなんて。好きだけどさ。それに分かっているんだよ、他の三人の主人公と人気と強さが越えられない壁なのも。女ッ気ゼロのオリジナルだったからな。それにライバルも『お前の機体が欲しいから裏切る』とか言って実行しちゃった痛い青年だからな。それに宇宙行ったらフル改造でもザコ敵に落されるのがザラじゃなかったんだよ。仕方ないんだよ。仕方ない。
「さらばだ順平、俺の欲望の糧となれ」
「意味わかんねぇよ……」
何で“わかんねぇ”とタイピングしたら真っ先に“和姦”と出たんだろうかこのPCは?
そして粗方物事が片付き、ターゲットが帰ってきた。さすがに直後に部屋に誘うのは色々と問題がある。一応この寮の規則としては恋愛禁止なのだが、黙認上等なので“俺達の関係について”誰一人として異論をあげる者はいないが、人前でいちゃつかないという暗黙のルールが制定されている。
何故俺達の関係なのか、それは単純な話で、もう片方について小学生がいつまでも愚痴を言っているからだ。
そんな事はむしろ三人の問題だ。俺達の知った事ではない。いっその事山岸の口から「天田君しつこい……」とでも言ってくれればいいのだが、ドが付くほどの天然な彼女はそもそも天田がどうして機嫌が悪いのかを知らないんだな、これが。
でだ、結局夕食になって新たな試練が俺を待ち構えていた。
「今日は鍋だぞ」
わーいと先ほど俺に武機覇拳流奥義をいくつか食らったにもかかわらず平然と立ち上がっている順平や真田先輩達など全員がいる。何となく座席配置については気が付けばそれぞれ決まった位置になっているが。ちなみに俺とゆかりが隣同士なのはこの寮に来た当時から全くと言っていいほど変わってない。
全員で頂きますと言いながら食べてみるものの、俺はそれに何か違和感を感じた。そして瞬間で理解した。
鍋から湯気が立ってない。何故だ。
「熱ッ!」
「あふっ! あふいでふっ!」
「あっちぃ!」
「熱いな」
お前ら嘘だろ。俺からすれば温い方だぞ。そう思っていたけど、今の状況を見れば何となく理解した。しかし最後の桐条先輩の言葉からは熱さが微塵にも感じられないのだが。
猫舌なんだなお前ら。
「ねぇ、お願いだからフーフーして?」
うあぁ、何そのシチュエーション? 問題は全員から要求されている事か。ありえねぇ、マジありえねぇ。何が悲しくてネコミミの男の先輩達から「フーフーして」と頼まれなくちゃならないんだ? むしろ夫婦したいよ、俺が18歳以上だったら何ら問題は無いって言うのによ。そりゃないだろ法律さんよ。
ああ、そういえば今更になって気づいたよ。この人類ネコ化計画の終焉はいつなのかと。
『明日には戻っています』
ご忠告ありがとう。そんなドタバタ劇が終盤へと近づき、いつものように彼女を部屋へ連れ込んでニャンニャンするとしますか。猫だけにな。
取り出しますはお代官様より頂いたマタタビ、既にターゲットは反応を示しています。まずはそれを自分の手に降りかけてみるとしましょう。
分かりやすいほどターゲットは耳をピンと立たせ、シッポは逆立ってます。そのうちトロンとした表情で俺を見てます。グッと来るね、俺の中の何かが。
「じゃあ、まずは舐めて……」
指にサラサラと振りまいたマタタビを見て、どうやら軽く酔っている様子の彼女は頭の中の意識が混濁してきたのか、いつもであればこういう恥ずかしいお願い(命令とも言う、何故ならなんだかんだ言って拒否した事は無い)を従順に聞いている。いつもこうであってくれればもっと、うん、色々とね。
「んっ…ふっ…、あっ……」
十分に唾液で湿られた指をなおも舐め続けている。その姿はエロいとしか言えないのだが、それ以前に猫である以上本能には勝てないのは必然だった。そしてたまに口から外してはマタタビを使って同じ事を繰り返す。普通ならこれだけでお腹一杯になるのだが、まだまだ高校生の欲望が収まる事は無い。
何故ならちょっと挑発してお願いした結果、この状態でメイド服を着てくれたから。しかももう一つも承諾してくれた。
「ね、ねえ……本当にこんな喋り方じゃなくちゃ駄目にゃの?」
「勿論。せっかくそんな格好なんだから」
なんとも納得出来ないような表情だけど、別に嫌とは言ってないからこれは慣れなんだとこれから教えてあげればいい。ネコミミメイド服で語尾に猫語を付けてもらうなんて眼福の至りなり。
「あ、でも…マタタビ美味しいにゃ……」
確実に酔いが回ってきているのが彼女の紅潮した頬、そして誘うように潤いを表し始めた瞳から、第二段階へと移行する事にした。
それはいたって単純、マタタビを降りかける場所を変更する事だ。とは言え、さすがにまだ抵抗があるような場所は無理だろう。
今度の粉末の散布場所は……自分の頬を中心とした顔だった。
「じゃ、次はここね」
頬を指差し、彼女の次の行動を誘う。さすがに困惑した表情を見せるものの、明らかに拒絶するような素振りは見せない。ならばこちらとしては付け入る余地はあるのだ。
「駄目なの?」
「え、だって……さすがに恥ずかしいにゃ……」
その喋り方も恥ずかしいと思うのだが、もう慣れたのかあまり気にしてないようだ。そこら辺は色々な格好で致してきた経緯もあって、順応性が高いようだ。
「じゃあこのマタタビはお預けだね。今日もせっかくだから気分が乗らなくなったしお預けにしよう」
「え……」
こっちとしては凄い残念極まりないのだが、そんな様子を見せてはならない。あくまでも自発的にそうさせなくては何ら意味は無い。メイドさんに強引にご奉仕をさせるよりは自分からご奉仕させてくださいと言わせた方が良いのと同じだ。
「あーあ、残念だったな。でもゆかりがそういうならこっちだって無理強いは出来ないからね」
「う……」
「お疲れ様。ごめんね、ちょっと恥ずかしい事言わせちゃって」
こっちとしてはネコ耳の、しかも自前の状態で致す事が出来るかどうかの瀬戸際だ。一種の綱渡りにある。ゆかりは目の前で凄い迷っている表情をしている。恥ずかしさと彼氏をガッカリさせてしまった不甲斐なさと、ちょっとした興味本位などが綯い交ぜになって決断の時を迫られる。
「あ、あのね……もうちょっとマタタビ舐めていたいにゃ……にゃんてね」
フィィィィィィッシュッ!!
しかしここですぐに顔色を変えてしまっては相手も引く。そこはちゃんと心得ているでありますよ。
「え、でもなんか悪いし」
「うん、大丈夫だから……」
よし、ならばこっちのものだった。
早速俺は自分の顔にパラパラとマタタビをかけて(省略されました、続きを希望するのであればこれから起こる展開を欲望のままにコメントに記しなさい。ただし、タイミングによっては別の人とコメントが被る事も踏まえてください)