【イーストサイレントホース】
【いけるとこまでいってみよう】
優也:部屋を整理していたらこんなものが出てきた。
順平:何それ? まんじゅう?
優也:確か、ここに来る前に親戚のおじさんからもらったものだと思う。
順平:おいおい、いつの話だよそりゃ?
優也:死んだおじいさんの形見だって言ってた。
順平:おいっ、マジでいつなんだそれ!?
【とりあえず開けてみた】
優也:一応かびたりとか腐ってたりはしてないみたいだな。
順平:逆に怖ーよ。ほんとに食べられるのかよ?
優也:まぁ、そのおじいさんは有名な科学者だったらしいからな。
順平:何だ、長持ちさせる方法でも研究してたのか?
優也:いや、朝四時に起きてはりきって作ってたから大丈夫だって。
順平:滅茶苦茶生きているじゃねーか!!
優也:その後死んだって。
順平:訳がわからんなー。
【で、食べるのは?】
明彦:今帰ったぞ。
順平:あ、真田さん。おかえりっす。どこ行ってたんすか?
明彦:ちょっと走りこみにな。…どうした、一体?
優也:丁度よかった、まんじゅうがあるんで一つどうですか?
順平:お、おい……。
明彦:まんじゅう? まぁ、小腹が空いたところではあるが…。
優也:疲れてる時には甘いものがいいんですよ。一個位減量にも響きませんよ。
明彦:まぁ、そこまで言うなら一つもらうか。…何か‘冷’と書いてあるようだが?
優也:丁度いいじゃないですか。火照った体をクールダウンてことで。
順平:あの…、真田さん、やっぱやめた方が…。どうなるかわかったもんじゃないっすよ?
明彦:まんじゅうごときに何を大げさな…。別に死ぬわけでもあるまい?
【食べたら…】
優也:あきひこ が つめたくなりました。
順平:うわー! 死んだー!!
優也:まぁ、落ち着け。まだ瀕死状態になっただけだから…。
順平:そ、そうだな。地返しの玉とか使えば復活…。
孝二:( ・∀・)つ三 ●
優也:え、次はこれを食わせてみろ?
順平:って、いきなり出てきて何薦めてんだー!
【食べさせたら…】
明彦:アイアイギギスー。
優也:おぉ、真田先輩が復活したぞ。ただなんか変な事を言ったような。
順平:でも何か様子がおかしくね?
孝二:( ・∀・)つ三[取説]
優也:何々、『パペットまんじゅう。食べたものを操作できる』か…。ふーん……。
順平:どうせ、ゆかりッチに食べさせようとか考えてんだろ?
優也:何言ってんだー!
順平:!?
優也:ただ無感情に言うこと聞くのなんて面白くもなんともないわ! 無理難題に恥じらい抵抗するのをどうやって言うことを聞くようにするか調教していくのが楽しいんじゃないか!!
順平:…お前相当やばいな。
孝二:( ゜Д ゜)、
【顔文字がうまく作れないよ、ちくしょう】
孝二:( ・∀・)つ三/ρ../
優也:え、これがコントローラー?
順平:って、丸レバーにボタン二つって、いつの時代だよ!?
優也:えーっと、これがジャンプでこっちは…、イチゴ食いボタン?
順平:はぁ? 何だそりゃ?
優也:イチゴを食わせるボタンではないだろうか。
順平:そのまんまじゃねぇか。なんでそんなボタンが必要なんだよ?
優也:さぁ?
順平:…お前の親戚ってのも相当だな。
【しかし、イチゴなんてそう都合よく…】
荒垣:帰ったぜ。
風花:ただいま戻りましたー。
優也:おやおやお二人さん、仲良くお買い物ですかぁ?
荒垣:バカ言え。たまたま店先で一緒んなっただけだ。
順平:それにしても随分買って来たんすね。
風花:やっぱり人数が多いからね。バランスも考えないといけないし…。
荒垣:ま、こいつのもそこそこ食えるようにはなって来てるからな。まだまだ一人で作らせ んのは危なっかしいが。
順平:あぁ、だから風花が当番の時はいつも荒垣さんがついてるんすね。
【ドラマでの立ち聞きはお約束】
天田:二人で仲良くお買い物…。二人で仲良くお料理…。
順平:何か背後から黒いオーラを感じるんだけど…。
優也:気にしたらだめだ。
風花:そうそう、今日はイチゴが安かったので沢山買ってきちゃいました。
二人:イチゴ…。
孝二:(//・) =(・ω・三・ω・)ノ三□ (. .)
【ほとばしれ熱い何かー!!】
天田:うおぉぉぉぉぉ!!
明彦:イチゴォォォォ!!
風花:きゃぁっ!?
荒垣:何してんだアキ!?
順平:だぁー! 真田さんの事忘れてたー!
明彦:ガブガブガブ、ブシュー。(イチゴ汁吹き出)
【イチゴだけ食べつくした】
優也:……。
順平:……。
風花:……。
荒垣:……喰らうかぁ?
【きゃるるーん☆】
順平:うわー! 真田さーん!!
風花:真田先輩のダメージが深刻です!
天田:動け、動けぇっ!!
順平:それがやりたかったのかよ!
優也:さすがは荒垣さん、階段のところまで吹っ飛ばしたよ。
美鶴:騒がしいな、どうしたんだ?
四人:あっ…。
【美鶴が降りてきたところに明彦が…】
美鶴:…? どうした、みんな固まって……。
順平:あの…、桐条先輩、足元……。
美鶴:足元?
明彦:…ィチゴ……。
美鶴:あっ、明彦!?
明彦:イチゴォォォォォォ!!
美鶴:なっ、何のつもりだ!?
【沈め!!】
風花:真田先輩、行動不能ですっ!
天田:動いてよ!!
順平:まだやってたのか!!
【ヒールでグリグリしながら】
美鶴:さて、一体何があったのか説明してもらおうか?
順平:そもそも、こいつが変なまんじゅうなんか持ってきて……。
優也:いや待て、むしろ話をややこしくしてるのは孝二で……。
順平:そういやアイツ…、って、いねぇーっ!
美鶴:ええいっ、問答無用だ! 覚悟はいいかっ!!
順平:うわっ、ちょっと! おいっ、何か言ってくれ!
優也:そういや先輩、イチゴ柄の下着なんてはくんですね。
順平:ちょ、おまー!
美鶴:こ、これは前にゆかりと交換して…、って処刑だーっ!!
順平:ヤブヘビー!!
優也:…それにしても、孝二はどこに逃げたんだ?
【平行世界という避難場所】
孝二:(  ̄∀ ̄)=3ノ目
詠司:いきなり来て何くつろいでんだ?
孝二:( ・ω・)つ●
詠司:ん? お土産です? 何々、『ウルバーンまんじゅう。食べると獣人化』……。
孝二:(・∀・)
詠司:(…獣耳としっぽがはえた風花と野獣プレイ……)
孝二:(=゚Д゚=)
詠司:……まぁ、ゆっくりしていけ。
孝二:(* ̄ー ̄)
【一方こちらでは】
優也:ゆかり、桐条先輩と下着交換したんだって?
ゆかり:ちょっ、な、何で知って…!?
優也:今度はいてみせて前が見えねぇ。