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「お帰りなさいませ、ご主人様とその下僕たる哀れな肉人形共」
「イヤッハー」
帰れ。

《二人はぺるそな》
P3二次創作SS

珍しく寮のメンバー全員で学校から我が家に戻ってくると、扉の向こうに無法地帯。
壊れたテーブル、ひしゃげたカウンター、割れたモニター。
そこから覗く配線と、バチバチ音を立てるテレビ。
白目を剥いて仰向けに倒れているコロマル。
畜生! お前ら!! 今日世界触手特集がN○Kであったっていうのに!!
「流石でございます」
稀にNH○はよく分らない特集を態々海外から拾ってきます。

さて。
月光館学園学生寮ロビーに二名の不法侵入者発見。
一名は最近単体で表にうろつくようになった青いエレガ。
もう一名は、メイド服を着た――
「さ、桜!?」
「なんで桜君がもう一人いるの!?」
驚く順平と岳羽。
なんだな、もうあれだ。
お前ら○塾のあいつらみてーな。

「桜? いいや、違うね。俺は――」
俺と瓜二つのメイド服少年はオサレにくるっと回って――メイド服のスカートがティータニアとかアリスばりに結構際どい所まで上がって桐条先輩とか山岸とか岳羽とかアイギスがガッツポーズ取ったような気がするけど、無視――
「世界に愛を撒き散らす恋の郵便局員。恋慕に頬を赤く染めた乙女達とか時にはホモ達から預かった手紙に愛情という消印スタンプを千切っては投げ千切っては投げするマジカル陵辱調教師こと鳴海優也さ☆」
俺たちを人差し指をピストルみたいにしてドキューんて感じ。
効果音つけるなら、きゃるるーん☆
まぁとりあえず。
帰れ。
あと愛とか恋とか言った後に陵辱とか調教師とか言うな。

「語彙が少ないな、マイフラワー」
お前は穴があったらなんでもええのんか。
つかお前もエリザベスの同輩か! テキスト部分読み取るなよ!!
「まぁ、平行世界とはいえ、同一の存在でございますからね」
へい……こう? 同……一?
なに?
「お前馬鹿だろ?」
メイド服着たお前に言われたかねぇよ。
「お前も着たじゃないか」
あれは仕方なくだよ。
お前みたいにごく自然にロス○ャのメイド服着てないよ。
「ちなみに、ネットで購入いたしました。セブンイ○ブンの」
売れるならなんでもいいのかセ○ンイレブン!?
「「いいきぶーん」」
お前ら自重しろ。

さて、このままでは埒が一向にあかないので一同テーブルに。
ロビーが大破壊迎えた東京みたいになったんで、作戦室で。
いわゆる会議モードである。
「で……えっと、こっちの青い服の人は、一応見覚えあるんだけど……」
岳羽がエリザベスを横目でちらちら盗み見しながら歯切れ悪く言う。
「そっちの、佐倉そっくりのそいつは……誰だ?」
敵が瀕死状態で尚且つダウンしてるのにタルンダとかかます真田先輩が、優也と名乗った少年を真っ直ぐ見つめながら言葉を紡いだ。
それでも戦闘チームじゃ一二を争う最強扱いって部分で視界がぼやけてきた。
くそ、恵まれてねぇ……なぁ、そう思わないか、ドレスシャツ装備した髭? 模造刀元気?
「もう物語も後半なのにな……」
「なんだよ!? そのすげぇ可哀想な子を見るようなお前ら二人の目はなんだよ!?」
飴食うか? あとほら、チョコとかもあるぞ?
「二人同時に駄菓子とかこっちに差し出すなよ!?」

「で、質問に答えてくれないか、あー……鳴海、だったな?」
敵が瀕死状態で尚且つダウンしてるのにテンタラフーとかかます桐条先輩が、優也と名乗った少年を真っ直ぐ見つめながら言葉を紡いだ。
それでも戦闘チームじゃ一二を争う最強扱いってb(ry
「彼ではボケたおして話が進まないでしょうから、私が説明させて頂きます。宜しいですか?」
エリザベスが営業スマイルで微笑みながら皆に言う。
断る理由も無いので、皆が一斉に頷いた。
ボケたおすとか言われた本人以外は、だけど。
「彼の名は優也。彼はそこの桜さんと同一存在なのでございます」
「同一……存在? さっきもそんな事を言っていたな?」
真田先輩がいぶかしげに口を挟む。
「はい。平行世界における、もう一人の彼。とでも」
「まぁ、今回は俺が客人になっただけの話だ。今回は、な」
にやっと笑って俺に意味ありげな視線を寄越す優也。
いや、メイド服で格好つけられても。
「因みに、ゆかりとメイド服プレイ中に拉致られた」
それでメイド服なのかよ!? え、てかお前がメイドさん役なの!?

「なにしてんのよあんたー!!!!」
「リーダー! ゆかりちゃんがペルソナも出さずにキルラッシュを!?」
いや、報告されても。
「お前それ覚えねぇだろ!?」
順平、メタな発言は控えようぜ。
「貴方がそれを言いますか?」
お前もな。
「桜」
キルラッシュ食らっても結構無事気味な優也が俺の肩を掴んで立ち上がる。
つーか、不死身かお前は。
「こっちのゆかりも攻撃力高いな」
そーゆーこっちゃねぇだろと。
なんで嬉しそうなんだと。
っていうかエリザベス。さっさとこれ持って帰れ。
「そんな、まだまだ弄り甲斐が在りそうですのに!!」
お前もそのまま帰ってくんな。
「あのルーレットで交わした友情を忘れたのか、桜!?」
お互い潰しあった事しか覚えてねぇよ!

『優也……俺はもう……駄目だ……』
『桜! しっかりしろ! 傷は浅いぞ!?』
『なぁ……』
『な、なんだ、桜……?』
『俺の夢……お前に……譲る、ぜ……俺の分も……』
『や、やめろよ……やめろよ……!!』
『俺の分も……生き、て……くれ……よ――』
『さく……ら? 桜、おい! 桜!!』
『……』
『……俺、誓うよ……お前の分も、生きるって……この、二点責めバイ○に!!』
うぃーんうぃーん。

「っていうアレを忘れたのか!?」
改竄すんな。そんなモンに誓うな。
つか俺は誰に致命傷を負わされたんだ。
「これがあの時お前を突き刺したアスカロンだ。当時俺が装備していた一品でな」
お前じゃねぇか!!
お前に友情語る資格ねぇよ!!
「えー」
マジ帰れ。
「ジャイアントアイギス呼ぶぞ」
こっちにゃいねぇよアレ!!

「まぁ、それはそうと、いいか?」
なんだよ? つかいい加減そのメイド服脱げよ。
「気に入ってるんだ」
気 に 入 っ て る の か ! ?
「まぁ、そこはどうでもいい」
いくねぇよ、同じ顔でメイド服とかトラウマになるからやめてよ。
「触手ゲーマーが何を一般人ぶった事を……」
触手ゲーム馬鹿にするなよ?
伊達に名作0のジャンルじゃねぇんだぞおい。
「黙って聞けこのエロゲー馬鹿!」
優也がギガンフィスト発射。
調教馬鹿が何を言う!
「どっちもどっちでございます」
「……」
……
「まぁ、聞け桜」
なんだいブラザー?

「どうして、ここの女性陣からは処女臭がするんだ?」
一同シーンと。
それまでの喧騒とか嘘みたいに向こう側に。
「……え? な、なに?」
順平が優也の爆弾発言に、どうにか反応。
つかお前空気嫁。

「な、何言ってるのよ優也くん!?」
岳羽がソファーから腰を浮かせて、真っ赤な顔で手をばたばたと。
「そこでわめいてるゆかりとは、寮に入って初めて会った日に合体したぞ」
手ぇHAEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEEE!?
「向こうの私に何してるのよーーー!?」
「リーダー、ゆかりちゃんが生身でギガスパークを優也君に!?」
いや、報告されても。
「シャドウ専用のスキルを人間が生身で……大変興味深いですね」
興味深いとかそんな話じゃねぇよもう。
「ゆかりさんは、出会ったその日に性交渉したのでありますか……なるほどなー」
「そしてそこの機械娘とは出会ったその場でいたした」
AOKANかよッ!?
「お洒落だろ?」
どこか!? なにが!? てかお前機械相手に手ぇ出したのかよッ!?
「ふ……」
メイド服で格好つけるなよ。
格好着けていい状況でもねぇんだよ。
「あと美鶴先輩が肉彦開発中だったり風花は荒垣先輩とよろしくだったり天田は荒垣調教したり肉彦調教したりテレッテはずっと童貞だったり夜音もなく部屋に入ってきたファルロスと朝まで抜かずに十発したり千尋に包丁で追われたり」
……SNEG?
「ペルソ○3」
エロゲーじゃねぇよ!!

その後。
平行世界からやってきたというメイド服少年にダウン攻撃>一斉攻撃
があった事を追記しておく。
伏見に包丁で追われた所だけ一致した事に桜がちょっと泣いたのも、一応追記。

「で、具体的にはどんな風に天田君が荒垣先輩とか真田先輩を調教してたんですか!?」
「ふむ……こっちでも風花はやっぱり風花のままなのか」
腐女子なんか、そっちでも。
軽いめまいを覚えて、頭を振る。
すると、こんな異常事態の中でも平然とソファーに座ったまま、紅茶を静かに飲む諸悪の根源エリザベスが視界に入ってきた。
……
なぁ?
「はい?」
落ちは?
「ございませんよ?」
持って帰れよこれ!!
「同一存在これとか言うな童貞」
無差別にお盛んなお前よりマシだよ!!
帰れ! 帰れ!!
「そんな月光館学園のBGMみたいにカエレカエレカエレ言われても」
あれやっぱそうなの!?

「どっちもどっちでございます」






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ペルソナ3エロ第一人者神威さんとこの優也くんを拉致ってコラボったSSでございます。
メッセで話してたらお互い壊れだして出来た産物と言うかなんというか。
人は酒も無いのに酔えるのだと、再認識しました。はい。
んで、このSS。
ネタばっか出てくるから、ここでちょん切りました。
もう少し長くなる予定だったのですが、こう、ぐだぐだに……
何が書きたいかさえ全く分らず。
畜生、次はどうにか読める形にしてやる……